アンケートフォームや問い合わせフォームを作成したい場合、まずはGoogle フォームを使ってみるのがおすすめです。Google フォームは誰でも無料で利用できるフォーム作成ツールであり、さまざまなフォームを簡単に作成できます。
本記事では初めてGoogleフォームを使用する方に向け、特徴や使い方、便利な機能、フォームの運用において覚えておきたいEOFなどについて分かりやすくご紹介します。
Google フォームとは、Google が無料で提供するオンラインのフォーム作成ツールです。Google フォームを使えば、アンケートフォームや問い合わせフォームなどを簡単な操作によって作成できます。
フォームの作成にはGoogle アカウントが必要ですが、回答するだけであればアカウントは必要ないため、誰でも気軽に回答してもらえる点が大きなメリットです(質問内容によってはログインが必要な場合もあります)。
パソコン、スマートフォンのどちらでもフォームの作成、回答が可能です。
また、作成したGoogle フォームはそのままWebページへ組み込めるので、HTMLなどの専門知識がなくても利用できます。
Google フォームは誰でも無料で利用でき多くのメリットがありますが、有料のフォーム作成ツールと比べてデザインが画一的になるなど、デメリットもあります。
Google フォームには次の5つのメリットがあります。
Google フォームには、顧客向けのアンケートや注文受付・イベントの出欠確認など、さまざまな用途に応じたテンプレートが17種類もあります(2023年10月時点)。
目的に沿ったテンプレートを使えば、質問内容を微調整するだけでフォームの作成が完了します。また、フォーム内に写真やロゴを使用すると、自動で写真やロゴに合う色が適用されます。
さらに、いろいろなデザインテーマからサイトにふさわしい雰囲気のものを選ぶことも可能なので、デザインの知識がなくてもきれいなフォームを作ることができます。
Google フォームに寄せられた回答は、自動で集計され、円グラフや棒グラフで結果が表示されます。
Google スプレッドシートと連携すれば、問い合わせ内容やアンケート結果を一覧に並べて確認することも可能です。Google フォームの回答内容が自動で反映されるため、手間のかかる入力作業を省いて集計・分析などが行えます。
Google フォームでは、記述式・プルダウン・均等目盛などの質問形式を10種類の中から設定できます。また、フォーム内に画像や動画を追加できるほか、回答内容に応じて表示する質問を変えることも可能です。
Google フォームは、別デバイス・別アカウントを持つチームメイトと共同で作り上げることができます。リモートワークが推進されている今、遠隔で共同作業ができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
Google フォームはレスポンシブデザインを採用しているため、スマートフォンでも作成、回答が可能です。デバイスの違いによるレイアウト崩れが起こらないため、回答率の向上が期待できます。
続いて、Google フォームのデメリットを紹介します。
Google フォームはカスタマイズ性が低いため、オリジナリティを出しづらい点がデメリットです。
Google フォーム上で行えるカスタマイズは、色やフォント・背景画像の変更のみです。見た人がすぐにGoogle フォームだと分かるため、オリジナリティを出したい場合には向いていません。
CSSやHTMLを使えばカスタマイズの幅が広がります。
Google フォームには、問い合わせの内容に応じて自動返信する機能や、問い合わせの対応状況を確認・管理できる機能がついていません。
そのため、カスタマーサポートなど、高度な問い合わせ管理が必要な場合には別のツールと組み合わせる必要があります。
Google フォームのデータはGoogle ドライブに保存されます。そのため、Google ドライブの容量の上限を超えると自動的にフォームが停止しています。
特にファイルをアップロードする形式の回答は容量が大きくなるケースが多いので、Google ドライブの容量をあらかじめ確認しておきしょう。無料プランの容量は15GBです。
この章では、Googleフォームの作成から回答者への共有、受付の終了までの一連のフローをご紹介します。最も重要となる設問の設定については次の章にて詳しくご紹介するので、設問について知りたい方はそちらをご覧ください。
Google フォームを作成する手順は以下の通りです。
Google フォームを作成するためには、Google のアカウントが必要になります。
アカウントをお持ちの方は、Google フォームにアクセスしてください。お持ちでない方は、Google アカウントヘルプの手順に従って、アカウントの作成から始めてください。
Google フォームにアクセスしたら、フォームの作成目的に合わせてテンプレートを選択しましょう。右上の【テンプレートギャラリー】をクリックすると、17種類のテンプレートが表示されます。
テンプレートが不要な方は、【+】マークから空白のフォームを選択しても構いません。
テンプレートを選択したら、フォームのタイトルと説明文を入力します。説明文には、フォームの概要や回答時の注意事項など、回答者にあらかじめ伝えておきたい内容を記載すると良いでしょう。
デフォルトだと、回答者はGoogle アカウントにログインしていなくても回答できますが、Google アカウントへのログインを必須(回答を1回に制限)にすることもできます。
まずは【設定】画面を開き、【回答】の矢印をクリックして展開し、【回答を1回に制限する】を選択します。
オンになっていると、回答者はGoogle アカウントへのログインが必要になり、回答は1回のみ送信できます。
Google フォームはチームメンバーと共有し、共同編集を行うことができます。編集権限を渡した相手は、回答の閲覧もできるようになります。
まず画面右上の3点リーダーを選択し、【共同編集者を追加】を選択します。
続いて、共同作業をしたいユーザーのメールアドレスを入力し、【完了】を選択します。
回答者へ送るためのURlを取得するには、画面右上の【送信】を選択し、リンクマークのタブを選択してから【コピー】を選択します。
コピーしたURLを任意の方法で回答者へ共有しましょう。
Google フォームの受付を終了するには、フォームの回答画面で右上の【回答を受付中】をオフにしましょう。
受付の終了が完了すると、このような画面になります。
Google フォームで集められた回答は、フォーム上部の「回答」より確認可能です。円グラフや棒グラフで集計結果が示されます。
Google フォームの回答形式は11種類の中から選択できます。
各回答形式の特徴を画像付きで紹介します。
記述式は、簡単な回答を入力できる形式です。この回答形式では、「数字のみ」「指定した数値以上を入力可能」など、入力する文字を制限することができます。
また、「回答に特定の文字が含まれている」「回答内容はメールアドレスやURL」といったルールの設定も可能です。回答の最大文字数や最小文字数の設定もできます。
段落は、1段落以上の長い回答を入力できる形式です。この回答形式では、回答の最大文字数と最小文字数の指定ができます。
ラジオボタンは、選択肢の中から一つだけ回答を選択できる形式です。この回答形式では、選択肢に「その他」を追加できます。
チェックボックスは、選択肢の中から複数の回答を選択できる形式です。この回答形式でも、選択肢に「その他」を追加できます。「最低2つ以上は選択」「最大3つまで選択」などの制限を設けることも可能です。
プルダウンは、プルダウンで表示された選択肢の中から一つだけ回答を選択できる形式です。
ファイルのアップロードでは、回答者にファイルのアップロードをリクエストできます。ファイルの種類や上限の容量を指定することも可能です。
なおアップロードされたファイルはフォームのオーナーのGoogle ドライブへ保存されることから、この質問は信頼できる相手へ送るフォームにのみ使用することが推奨されています。
均等目盛は、数値のメモリで段階評価ができる形式です。この回答形式では、メモリの最小値を0または1、最大値を2~10に設定できます。各メモリの両端にはラベルが設定できるため。数値の簡単な説明が可能です。
選択式(グリッド)は、一行につき一つの回答を選択できる形式です。複数のアイテムを段階評価してもらいたいときに活用できます。
チェックボックス(グリッド)は、一行につき複数の回答を選択できる形式です。行に時間帯・列に日程を入れることで、スケジュール調整などに活用しやすいです。
日付は、任意の日付を入力できる回答形式です。年月日だけではなく、年を省いた月日での設定や、日付に時刻を含めるなどの設定が可能です。
時刻は、時刻や経過時間を入力できる回答形式です。設定によって、時刻と経過時間のどちらを入力するかを選択可能です。
ここからは、Google フォームの応用的な使い方を解説します。解説する項目は以下のとおりです。
Google フォームをEメールに埋め込む方法は以下の通りです。
EメールではなくWebサイトにGoogle フォームを埋め込みたい場合は、次の手順を踏んでください。
Google フォームでは、「セクション」の機能を使用することで、質問の回答によって次に表示される質問を分岐させることができます。手順は次の通りです。
編集画面では質問もセクションもカードとして並んでいるため、わかりにくいかもしれませんが、イメージとしては以下のようになります。
特定のセクションが終わったらフォームの回答を終了するなど、分岐についてはさまざまなカスタマイズが可能です。
Google フォームでは、アンケートフォームだけでなく採点式のテストフォームを作成することもできます。
テストフォームにすると、選択肢に点数を割り振り、回答者ごとに自動採点できるようになります。また、正解・不正解の場合それぞれにフィードバックを設定することも可能です。
テストフォームを使うことで、社内向けに知識の確認をするテストを配布したり、ユーザーに腕試しのクイズを試してもらったりといった活用ができます。 また、回答に対するフィードバックを設定することで、回答者のモチベーションを高めることができます。
テストを作成し、回答者にフィードバックを行う方法は次の通りです。
フィードバックは不正解と正解の場合で個別に設定でき、それぞれ外部ページへのリンクやYouTube動画へのリンクを貼ることもできます。
Google フォームでは、作成した質問の選択肢をランダムに表示させることができます。選択肢の順番によって固定観念が生まれ、アンケート結果が左右されると困る場合などに活用できます。
選択肢をランダムにする方法は、質問の右下の3点リーダーから「選択肢の順序をシャッフルする」を選択するだけです。
Google フォームでは、フォームの回答者に自動返信メールを送ることができます。イベントの参加受付フォームやお問い合わせフォームで自動返信メールを活用すれば、回答がきちんと送信できたことを回答者が確認できます。
自動返信メールの設定方法は3つあります。
Google フォームの画面から設定する場合のメリットは、操作方法がシンプルな点です。簡単なクリック操作で作業を終えられるため、自動返信メールのみを採用したいときに向いています。一方で、メールの件名や本文を編集できない点がデメリットです。
拡張機能(アドオン)を使う方法には、件名や本文までしっかりとカスタマイズできるメリットがあります。設定方法も複雑ではありません。ただし、無料版で自動返信できる件数は1日20通までです。制限を撤廃するには、有料版の登録が必要となります。
Google Apps Scriptを使う方法は、コードを用いて件名や本文を自由に設定変更できる点が強みです。しかし他の2つの方法と比べると作業に手間がかかるデメリットもあります。
自動返信メールを設定する方法については以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
Google フォームはURLを共有したりWebサイトに埋め込んだりすることで回答を集めることができますが、フォームにはURLが発行されるため、QRコードを作成して印刷物などに掲載することも可能です。
今回は、QRのススメを利用した方法を紹介します。
Google フォームでは、新しい回答が届いた際にメール通知を受け取ることができ、回答のチェック漏れを防ぐことができます。
メール通知の設定方法は3つあります。
Google フォーム上での通知設定は、3つの方法の中でも比較的操作方法が簡単です。手順を押さえるだけで、慣れていない人でもスムーズに作業を終えられます。しかしフォーム作成者以外に通知されない点がデメリットです。
スプレッドシートから通知設定を行う方法には、フォームの回答を数値として整理できるメリットがあります。
データをしっかりと管理したいときにおすすめです。Google フォーム上での通知設定と同様に、フォーム作成者以外は通知を受け取れません。
Google Apps Scriptは、他の方法とは異なりフォーム作成者以外でも通知を受け取れる点がメリットです。ただし操作は少しだけ複雑であり、手間がかかるデメリットもあります。
以下で、初めてGoogle フォームを使用する方に向けていくつか作成例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Google フォームは、色やフォント・背景画像などを自由にカスタマイズできます。カスタマイズすることで入力完了率が上がる可能性があるため、重要なフォームを作成する際には活用したい機能です。
例えば、フォームのデザインが会社のイメージと統一されていると、ユーザーに安心して回答してもらえるでしょう。一方で、デザインがあまりにも質素で会社のイメージとかけ離れていると、外部サイトに誘導されたのではないかと不審に思われる可能性があるため、会社のイメージに合わせてフォームをデザインするのが望ましいです。
フォームの上部に表示されるテーマ画像を変更できます。画面右上のパレットマークをクリックし、「画像を選択」をクリックします。
「テーマ」からプリセットの画像を選択するか、「アップロード」から任意の画像を設定しましょう。
画面右上のパレットマークをクリックし、フォームの作成目的に適したデザインへカスタマイズしてみましょう。
質問や選択肢に画像を付ける場合は、写真マークをクリックして選んでください。[設問を入力します]および[回答を入力します]の右側にボタンが設定されています。
セクションの右横の動画再生ボタンマークをクリックすれば、動画の追加も可能です。
Google フォームでは、回答の進捗状況を表示できます。画面の上側にある[設定]から[表示設定]をクリックしましょう。
[進行状況バー]をONにすれば設定完了です。
Googleフォームで作成したフォームは、HTMLやCSSを使ってさらに細かくカスタマイズすることも可能です。
HTMLで編集するには、一度設問などを入れてフォームを完成させ、回答ページを開いてデベロッパーツール(検証)から必要な値を抜き出します。その後、HTMLでフォームを作成し、値を挿入することでオリジナルのフォームが完成します。
このようにコードを使った編集が必要となりますが、以下コラムにて手順を詳しくご紹介しているので気になった方はぜひ挑戦してみてください。
EFO(入力フォーム最適化)とは、入力フォームの内容をわかりやすくし、ユーザーに最後まで入力を完了してもらえるよう工夫する施策です。
わかりやすさを意識せずに作成した場合、多くの離脱を招く可能性があります。EFOを意識したフォームにすることで、多くのユーザーから回答を得られるようになるでしょう。
EFOには例えば、以下のような内容があります。
このような施策を行うことで、ユーザーがフォームへ入力する際のストレスを軽減することができます。
EFOについてさらに詳しくは、以下の記事をご覧ください。
Google フォームには次のようなセキュリティ対策が施されており、安全性は高いと言えます。
データ通信を暗号化して送受信するSSL/TLSにより、情報漏洩のリスクを抑えた上でデータの転送を行っています。Google フォームに必要なアカウント情報を安全に管理可能です。365日・24時間体制で監視しているため、何かトラブルが発生しても迅速に対処してもらえます。
インターネットを使う際に、注意したいのがマルウェア(ネットワークに害を与える悪意のあるソフトウェア)による攻撃です。Google フォームでは、マルウェア防止のセキュリティ対策もされているため安心して利用できます。
セキュリティ対策を徹底するために、Google はセキュリティの脆弱性やトラブルを報告したユーザーに対し、報奨金を支給しています(ロイヤリティ制度)。入念に施されたセキュリティ対策によって、膨大な量の個人情報が守られています。
Google フォームのセキュリティについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
Google フォーム以外にも、無料で使えるフォーム作成ツールはいくつかあります。
当社HubSpotが提供しているフォーム作成ツールです。HubSpot Smart CRMのフリープラン登録でフォーム作成機能を利用できます。
ドラッグ&ドロップの直感的な操作でフォーム作成を行える他、集計した回答データはCRMに蓄積され分析・検証に活かすこともできます。
formzuは、2023年時点で22年という実績を持つフォーム作成ツールです。
改善に改善を重ねた機能性やユーザビリティが魅力であり、暗号化による信頼性の高さもメリットの1つです。
formrunは、テンプレートを用いた簡単操作で誰でもフォーム作成が行えるツールです。
Slackなどのビジネスチャットツールとの連携が可能な他、回答データをGoogle スプレッドシートへ出力するなどの機能も備えています。
Tayoriはフォーム作成機能をはじめ、FAQの作成、アンケート作成、ホームページへのチャット機能搭載など多彩な機能を持つカスタマーサポートツールです。
フォーム作成では用途に合わせた多くのテンプレートが用意されており、デザインのカスタマイズも行えます。
Google フォームを利用する際によくある質問をまとめました。
Google フォームは直感的な操作で簡単に活用できます。テンプレートも豊富に用意されており、Google スプレッドシートと共有すればデータを集計できるため便利です。
初心者でも簡単にカスタマイズが可能であり、セキュリティ対策もしっかりと講じられています。使い方をマスターし、目的に応じてアンケートフォームや問い合わせフォームを作成してみてください。